両感音難聴で障害基礎年金2級を取得、次回更新まで約230万円受給できたケース

 

 

相談者

豊中市在住20代男性

【傷病名】両感音難聴

【障害年金の種類】20歳前の障害年金

【加算の対象者】なし

相談の状況

生まれつきの難聴で両耳の聴力はかなり悪く、小さな頃から支援学校に通っていた方でした。20歳の誕生日を迎える直前、祖母の方が「障害年金がもしかしてもらえるかもよ」と友人から言われたことがきっかけで電話がありました。お聞きしましたところ障害年金の受給可能性があるため、障害年金の申請をしましょうということになり、代行依頼をいただきました。

相談から受給までのサポート

産まれてすぐに耳の異常が見受けられ、乳児の頃から通った大きな病院があり、障害者手帳の取得した際や数年に1度検査を受けていた病院があったため、そこで検査し診断書の作成をお願いいたしました。以前受けられた検査結果は障害年金2級の認定基準を上回る結果であったため、障害の程度に関しては安心していましたが、診断書が出来上がり内容を見ると障害年金2級の認定基準である90㏈を下回る80㏈程度でした。

聴力の障害年金2級の認定基準には両耳の聴力レベルが90㏈以上の基準以外に「日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの」という認定基準があります。「日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの」とは両耳の平均純音聴力レベル値が80㏈以上で、かつ、最良語音明瞭度が30%以下のものをいう。という内容なのですが、書かれていた診断書には最良語音明瞭度の検査が未実施で記入されていない状態でした。2級の認定基準の90㏈を下回っているため、そのまま申請してしまうと不支給になる可能性が高い状態でした。再度病院に電話をし再び最良語音明瞭度の検査をお願いしたところ30%以下の結果の診断書が出来上がりました。

ポイント

障害年金の申請は「プロである社会保険労務士に任せなくても申請できる」と言われることがありますが、プロでない方が今回の診断書の内容に気づかず申請した場合不支給になっていた可能性が高いと思われます。

難聴などの障害は症状が改善されることが難しいため、今回のような失敗をしてしまうと20歳から寿命までの60年近くの障害年金がもしかするとパーになる可能性が少なからずあります。

20歳前の障害年金は厚生年金加入中の障害年金ではないため、2級以上が必要となりかなりハードルが高いです。

知的障害や難聴などの生まれつきの傷病での電話相談ではそういった失敗が大きな金額になることをお伝えし、社会保険労務士による後悔のない申請をお勧めしています。

今回障害年金をもらうことができ、依頼者も大変喜んでいただけました。

聴覚に関する認定基準

二十歳前傷病の障害年金

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